「どれほど合理的に人生を設計しても、それでも不合理なことはしばしば起こる」

『シンプルで合理的な人生設計』 著・橘玲

橘玲さんの書籍はずっと気になっていたので、手に取ってみました。

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睡眠をとって散歩しよう。

まず、改めてすごく大事だと思ったのは、睡眠をとること(出来れば8時間)と散歩すること

 

「睡眠と散歩は最強の自己啓発」という章があって、なぜ睡眠と散歩が大事なのかと言うことを研究結果を踏まえて解説してくださっているのですが、難しい科学的な分析を読んで思ったというより、シンプルに体験談として睡眠と散歩はほんとに大事と思う。

 

より良い睡眠を取るために日常の生活環境を整えるのがすごく大事だと思っているので、ある意味すごく共感した章だったかもしれない。

ただ、私はお酒はほとんど飲まないのですが、コーヒーも紅茶も好きでして……

最近よく眠れないなら、午後はカフェインを含む飲料を摂らないようにしてみたらどうだろう。

わかっていても、午後3時くらいまでであれば飲んでしまいます……!

あと寝る前のパソコンとかスマホもほんとに良くないとは思ってるけど、つい使用してしまう。

改めて、8時間睡眠を確保できる生活習慣と環境を構築せねば、と思いました。

散歩に関しても、とても共感。


一時期は散歩することを習慣にできていたのですが、今年の夏がひじょー-に暑かったので、外に出るのが億劫になってしまって、そこで散歩の習慣がリセットされてしまった……!

けど、最近は朝夜であれば涼しくなってきたし、
早寝して、睡眠を大量にとって、朝早く起きる、という習慣をできれば、散歩も出来て一石二鳥。
陽が登りきる前に散歩する習慣を身に付けたいなと思う。

 

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お気に入りの箇所

その1

Part1【理論編】 4成功に至る意思決定

 コップに水が半分入っている。これを「半分も入っている」(楽観)と考えるか、「(半分しか入っていない」(悲観)とするかで人生が大きく変わるといわれる。たしかに、悲観的よりも楽観的な方がうまくいくという研究はたくさんある。(とはいえ、つねに楽観の方が悲観よりもいいとはいえない。)

中略

 だがここには、もっとシンプルな解決方法がある。(略)半分の大きさのコップに水を移すのだ。これで、認知の癖(パーソナリティーの個人差)にかかわらず、誰が見てもコップには水がいっぱい入っている。

 このように多くの場合、認知を変える(これはかなり大変だ)より環境を変える(転校や転職、転居する)方がうまくいく可能性が高い。これが、「合理的に成功する」考え方の基本になる。

なるほど!と膝を打った。

認知を変えるより環境を変える方がうまくいく可能性が高い、というのは言われてみればその通りなんだけど、なかなか自身ではその発想に至らなかった。

 

その2

幸福とは、自分の人生を「よい物語」として(自分や他人に)語れること。
不幸とは、人生という「物語」が破綻してしまったこと。

成功とは、よい物語をつくれるような人生を設計することなのだ。

なんだか最近、「自分の人生をストーリー仕立てで考える」という考え方によく出会う気がする。多分、自分が共感しているから、そういう考えに触れたときに印象にとても残っているのだと思う(この本もそう)。

本著では、「自分の人生を魅力的にな物語にするためには、どうすれば良いだろうか」という問いを出発点に「金融資本、人的資本、社会資本の土台をどのように合理的に設計するかを考えていこう」とあり、それぞれの「金融資本の成功法則」「人的資本の成功法則」「社会資本の成功法則」として細かく解説されている。

 

私は「人的資本の成功法則」と言う章が好きだった。個人的には、この章だけでも、1冊分の価値を感じた。

 

その3

好きなことがなかったら?

 「好きなことがない」と悩んでいるなら、「まずは得意なことをやってみよう」がシンプルな回答のになるになる。得意なことで頑張っているうちにそれが好きになれば天職だし、それなりの収入を得て、経済的に独立できれば、好きなことが見つかったときにいつでもそれに乗り換えられる。「好きなことも得意なこともないんですが」という質問は、もっとも難度が高い。これについてはちょっときびしい言い方になるが、「失敗を恐れているだけではないか」と考えてみよう。
 当たり前の話だが、何もしていないのに誰かがチャンスをくれるなんてことはない。リスクをとらなければなにも始まらない。
 ベイズ的に試行錯誤を繰り返す以外に、専門性を高めて人的資本を大きくし、コア(強み)を活かせるニッチを見つける方法はない。

(中略)

覚えておいてほしいのは、「ゆっくり成功すればいい」と言うことだ。

(中略)

大事なのは「若くして成功する」ことではなく、「人生の最後に成功する」ことなのだ。

 

「人的資本の成功法則」の中にある小章です。
私は「好きなことも得意なこともない」という自分への問題意識が強めなので、凄くささりました……!

 

プロジェクトマネージャーという仕事はしていますが、”会社のプロジェクト”というものがなければ、自分のアウトプットが出せない。
個人として得意なことがない、という感覚がずっとあります。

トライ&エラーを繰り返して、成功確率を上げていこうと思います。

 

 

ではでは。