「何」について書くかを決めるのは読み手

ブログを始める前、もっと言えば、2023年2月からvoicyのニュースパーソナリティの活動が始まる前に読んでおけば良かったー、と思った本に出会いました。

それは、
『入門 考える技術・書く技術 日本人のロジカルシンキング実践法』

著・山﨑康司

 

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文章の書き方の入門的な本です。
voicy IT ビジネスニュースでは、毎回「ピックアップニュース」というニュースを深掘りするチャプターがありました。
(奮闘の日々は、このブログの「voicy」カテゴリーの記事に残しています)

私は毎度原稿作成に非常に時間がかかっていました。
収録にかかる時間を逆算すると、遅くても23時頃には原稿が完成していないと厳しい、という感じだったのですが、任期の期間中、23時までに終わることはほとんどなく、24時頃に完成した日が圧倒的多数でした。

24時に完成した、といっても、収録の時間的にもう間に合わないので切り上げたという状況でした。


そのため、納得できる原稿が完成して音声収録、という回はほとんどありませんでした。


そんな日々だったので、振り返りをして、試行錯誤をして、1年の任期を終えた後には、多くの学びを得て、スキルアップも出来たと思います。

この本に出会ったのは、そんな試行錯誤をしつつも、残すところあと2回、という時期(2024年1月中旬)で、
もっと早く出会っていたら、もっと納得のいく原稿を作成できる回数が増えていたのではないか……!?
と思ってしまう程、とても参考になる本でした。

「こういう本を手に取るきっかけになったこと」も、ニュースパーソナリティの経験は本当に有意義だった、という証左かもしれません。


もっと言えば、社会人になったばかりの時にこの本を読む機会があれば、もしかしたらキャリア(周りの評価)が変わっていたのかもしれない……?です。




この本を通じて、私は文章の書き方がわかっていたようで全くわかっていなかった、と知れました。

国語の授業で習ってきたことや大学受験の現代文という科目で学んだことと、
レポート・ライティングのセオリーは違う、ということをとても分かりやすく伝えてくれる本です。

会社の研修やセミナーでも、ビジネス文書の書き方の指南は受けたことは何度かあったのですが、学んだのは、「序破急」とか「PREP法」……とかだった気がする。
この本のようなレポート・ライティングは、触れたとしても、少ししかなかった記憶です。
帰納法演繹法の説明とか。


まえがきにも

本書はレポート・ライティングの初級者を対象に、とりわけ日本語特有の問題に配慮し、考えを表現する方法を提示、「日本人による日本人のための実践ガイド」に徹しました。

とある通り、レポート・ライティングの入門的な本です。


学校の国語の授業や受験科目としての現代文の学習では、起承転結を活かした物語を書くスキルでも、著者の言いたいことを読み解いて設問に答えるスキルは身についても、自分の言葉で何かを伝えるスキルを身に付ける機会はなかったです



私は、嘘にならないよう、誤解されないよう、出来るだけ忠実・誠実に文章を書く癖があるのですが、それがかえって受け手のわかりづらさを助長していたこともあったな、と気付きました。

厄介なのは、忠実・誠実にしようという発想は、「問題文の設問の世界」では正解に近いということです。

しかし、現実社会では問題の設定のような状況は起こらないです。
ゆえに、現実社会に適応した表現力が必要です。


社会人になってからは、「自分の伝えるスキルの未熟さ」という課題意識がずっとあり、色んな本を読んできました。

この本を読んで私の持っていた課題意識は、
グローバル・スタンダードなライティング技術を身に付けるにはどうすれば良いのか」
という課題だったと、より内容が明確になりました。

(課題が明確になったので、しばらくはグローバル・スタンダードなライティング技術に特化して、関連書籍を読んでいこうと思います)



この本では、ビジネスライティングの基本は考えるプロセスにある、ということで、
考えるプロセスと書くプロセスを分けて解説しています。


この考えるプロセスについて理解するための説明が秀逸な本です。

読み手の疑問に対する答えこそが、ビジネス文書で伝えるべき考え(メッセージ)なのです。厳しいようですが、それ以外の関心のないテーマについて、いくらあなたが手間暇かけて書いたところで、その文書は読まれないのです。


読み手ファーストな文書を作成するためのツールとして「ピラミッドの原則」という考えるプロセスが紹介されています。

自分の頭に染み込ませるために、巻末付録の「ピラミッドの基本パターン」のページをコピーして、練習用に毎日読んでいます。

(本書では、「1日1ピラミッドを4か月続けてください」といアドバイスがあり、実践中)

 

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こんな感じで、この本にとっても影響を受けている私ですが、一番の理由は本書の中に、とても刺さった文章があったからです。

長年の教育のせいか、風土せいか、メッセージの断定を避けようとする日本のビジネスパーソンは少なくありません。この手の包括的な一般論に逃げないよう意識して、明快な要約メッセージを打ち出すよう心がけてください。考えのプロセスで妥協すると、考えを組み立てることが出来なくなります。


最近、私はメッセージの断定を避けて文書をまとめることに、自分自身で限界を感じて悩んでいました。
気を使いすぎて疲れてしまった……とも言えるかもしれません。
例えば、私は基本的に「絶対」という表現を使うことがなく、どう転んでも大丈夫なようなリスクの低い表現をすることが多いです。(ホント、日本人!)
それには、良い面もあれば、悪い面もあって。

悪い面から個人的な悩み事が発生していたと思うのですが、本書を読んで少しスッキリ。

 

ではでは。

これからの発信活動について 2024

ブログを開始して、早1年。


Voicy IT ビジネスニュースの活動の記録のために始めたこのブログとTwitterでしたが、
改めて思うのは、ブログやTwitterのような発信活動はニュースパーソナリティの活動をしてなかったら続けられなかっただろうな、ということです。

改めて、ニュースパーソナリティという素晴らしい機会をいただけたことに感謝です。


前回・前々回のニュースパーソナリティを振り返った記事を書きながら思ったことでもあるのですが、自分の場合は「発信の目的」がないと、なかなか継続モチベーションが保てないです。

「ただ、なんとなく」で物事に取り組めないタイプなのかもしれません。
何か目的があったり、明確な反応が得られたりしないとモチベーションが保てない。


発信について考える

私が思いつく、自分に出来そうな発信のテーマは以下の4つです。
 ①自分に関する発信をする
 ②自分が好きなことだけ気ままに発信する
 ③需要のありそうな、役に立ちそうなことを発信する
 ④自分のアタマの中のアレコレを備忘録として残す

ここでいう”発信”とは、XからNote、YouTubeまで、プラットフォームは問わないです。


①自分に関する発信をする

個人情報をネットに晒すのが非常に苦手な自分には根本的に向かない内容です。
なぜ苦手かというと、悪用されるリスクを出来るだけ避けたいからです。

SNSでは年齢もぼかしていますが、年齢を隠したいのではなく、生年月日の「年」の情報が明るみになるだけでも、私はリスクを感じてしまいます。

そんな私なので、声という情報も含めて、個人的には結構なレベルまで個人情報を明かしているつもりです。

ただ、公開出来るネタは先細りする一方なので、これをテーマにするのは私には難しいです。

②自分が好きなことだけ気ままに発信する

多くの方のSNSの楽しみ方は、この内容なのかもしれません。

始めた時はTwitterだったのに、今やXになってしまいましたが
ニュースパーソナリティをしているときは、出来るだけ毎週1つは個人情報レベルにならないような無難な個人的なトピックを投稿していました。

なぜなら、Voicyの放送について週1回発信するので、間に挟むネタがなければ、Voicyの放送案内Botになってしまうと思ったから。

これまで何か積み上げてきたアカウントならともかく、いきなり登録した何も情報がないアカウントだったので、「ちゃんと生きている」ということを最低限発信しておかなければ、と思いました。

ただ、プライベートなネタは発信する気がなかったので、自分の好きな物事をテーマにしていたら、思いの外ネタがなく…!


結局、食べ物の投稿ばかりになりました。あと映画。

身の回りの無難な投稿ばかりですが、それでも毎週絞りだしていたので、ニュースパーソナリティを卒業したら、ほとんど投稿しなくなってしまいましたw


ファンアカウントであれば明確な目的がありますが、私はファンアカウントでも継続は出来ないです……w

かまいたちとオードリーが好きなので情報収集用のアカウントを少し前に作りましたが、たまに見るだけで全く発信してません。

ヲタ友も、リアルな知り合いからでないと作れないめっちゃアナログ人間です。



③需要のありそうな、役に立ちそうなことを発信する

需要のありそうなことを発信するのって、ニーズを満たす=”仕事”という風に考えてしまって、余程の強制力がないと自分は動けないんですよね……

自分の興味関心の気持ちを満たされて、かつ、世の中の需要を満たすことがあれば良いのですが、そんな都合の良いもの中々なく。

そもそも、「(自分が発信できる範囲の中で)何が需要があるか」なんてそんな簡単に当てることは難しいですよね。
今は人間だけではなく、AIも分析をしてきますし。



④自分のアタマの中のアレコレを備忘録として残す

ほとんど需要がないかもしれないけど、自分のアタマの中にあることを発信して、自分の知見を体系化する、というのが、今のところ自分マッチする発信内容だな、と思っています。

このブログでは、読んだ本のメモの記事を多く書いてますが、
元々は「なぜVoicyのパーソナリティオーディションに応募したか」の説明のために、本の紹介をしたのが始まりでした。

ayapro.hatenablog.com



「本の知識を自分のモノにするには、他人に説明するつもりで、本を読んでみると良い」的なことを聞いたことがあったので、そのトレーニングのつもりで書いてました。

実は、このブログで紹介している以上に本は読んでいます。
最初は読んだ本全ての記録を残していこうと思っていました。

けど、「自分には合わないな」という本の感想を無理やり書いていたら、結構しんどくなってよりモチベーションが保てなくなったのでやめました。
(また、自分的に合わなくておススメと思えなかった本の記事も消しました)

今後も、本のカテゴリーの記事は更新していこうと思っています。


あとは、Voicy ITビジネスニュースの最終回でも触れたのですが、2023年9月からはnoteも始めました。

note.com


とりあえず100日連続更新を目標にして始めてみたのですが、自分の中の引き出しが整理出来て、とても良い感じです。
あと、いいねが付きやすいのが良かったです。

特に、旅行記。自分の好きなことに需要があると知れたのが嬉しかったです。

それでもやっぱり、今の自分の一番の引き出しはプロマネなんだな、とも気付いたり。そして、このnoteのまとめていることって、過去の自分の学びを振り返っているだけで、現在進行形で日々学ぶことはまだまだ沢山あるなと痛感したり。


私は、賢い才能を得ることは出来なかったけど、知的好奇心と学びたい欲はありそうなタイプだな、と自分のことを再発見してます。



自分にとって、継続できる発信の条件は、”学びを得られること”なのかもしれません。


ではでは。

裏・1年間のニュースパーソナリティの活動を振り返る【後編】

私は、2023年2月~2024年1月まで、voicy IT ビジネスニュースのニュースパーソナリティを担当していました。

最後の担当回で、「1年間のニュースパーソナリティの活動を振り返る」話をしたのですが、尺の都合でカットしたり、個人的すぎる内容を入れられなかったので、裏話的な内容を、(忘れないうちに)まとめていきたいと思います。


とても長くなってしまったので、前後編で分けて記事にします。

 

↓前編

ayapro.hatenablog.com

 

今回の記事では、想定していなかった学びを得たことについてです。
抽象的な内容なので、少しわかりづらいです💦




自分への理解が深まった

もう少し嚙み砕くと、自分の内面への解像度が上がった話です。

そして、頑張らなきゃと思うことではなく、頑張りたいと思うことに取り組みたいと思うようになりました。



まず、気付きのきっかけになったことから。

ニュースパーソナリティの活動は、原則無報酬です。
(番組に収益が発生した場合は、報酬が発生する場合もある、という規定なので、「原則」と付けてます)

これから先、報酬制になる可能性もあるのかもしれませんが、私の活動した第7期と、次の第8期は少なくとも原則無報酬です。

参考)voicy ニュースパーソナリティ オーディション24’(第8期)

私は報酬目当てでの応募ではなかったので、それは全く問題ではないのですが、無報酬の活動だからこそわかった、自分的な発見があったのです。

私は、仕事の場合、”お金”という明確な報酬が得られるので、嫌なことやツライことがあっても、
「嫌なことを我慢するからお金をもらっている。我慢するのも仕事のうち」
と無意識にバイアスをかけてしまいます。

プライベートだと、面倒なことも嫌なことも、ある程度は仕方ないです。(きっと、それが人生。)

 

しかし、ワーカホリックで仕事マインドが染みついてしまった自分。
嫌なことやツライことを出来るだけ知覚しないように、無意識下で、無理に考え方を矯正するところがありました。

 


そんな状態だった私が取り組んだ今回のニュースパーソナリティの活動は、仕事のような責任感をもって取り組みながらも、仕事ではありません。

プレゼンスキル向上が目的でしたが、リスナーさん(利用者さん)にはそんな個人的な都合は関係ないので、ニュースパーソナリティとして、自分として及第点の最低限のクオリティを出せるように、頑張りました。

対価はないけど、アウトプットとしては仕事レベルのクオリティを目指していた、という感じです。
(奮闘の日々は、このブログの「voicy」カテゴリーに残しています)


ただ、活動の中で、違和感を感じることが、たまーにありました。
そして、結構モヤモヤが溜まった時、考察してみたら、自分的な発見がありました。

「あ。私は、こういうことに対して、ネガティブな反応をするタイプだったんだ」と。
ネガティブな反応とは、”我慢している”という感覚です。



仕事時は、無意識にバイアスが機能するので、自分の中にあるネガティブな反応が矯正されて、ネガティブなことを無理に受け入れる受容体が働いてました。

結果、すべてのことに”頑張らなきゃ”という気持ちを持つことが前提になっていました。

しかし、ニュースパーソナリティの活動では、自分が頑張りたいと思うことと頑張らなきゃと思うことが違うことに気付きました。

一時は、「仕事だったら(我慢)出来るかもしれないのに」と思ったり、全てを頑張れない自分に落ち込んだりもしました。
けど、そのうち、そんな自分を受け入れられるようになりました。

そして、自分がネガティブな反応をしてしまう対象に、無理に迎合しないことにしました。

私には全てを受け入れられるキャパはない、という当たり前のことを、感覚として理解しました。

「嫌だな」といったネガティブな自分の反応も尊重してあげるようになりました。

 

つまり、自分の内面のキャパシティーを少しずつ知っていきました。



勿論、人に迷惑を掛けたり、傷つけるようなことはしてはいけないですが、自分のキャパシティーの範囲での行動をしたい、と思うようになりました。

頑張らなきゃ、ではなく、頑張りたいと思うことをしたい、と。

 

仕事だと、求められるキャパシティーに適合するように頑張るし、仕事とはそういうモノだと思っています。

しかし、ニュースパーソナリティの活動を通じて、少なくとも今の自分にとっては、頑張りたいと思うことを頑張ることの方が心身共に豊かになれる、思いました。

今の仕事についても、色々と考えるきっかけになりました。


誤解がありそうな表現なのですが、今の仕事を辞めたいと思っているワケではないです(笑)



ここまで内面を深掘れるまで行動(活動)が継続出来たのは、
voicy IT ビジネスニュースという”舞台”があったからだと思います。

”舞台”がなければ、発見に至るまでの継続は出来なかったと思います。

報酬があったら、”仕事”になってしまって、バイアスが機能して、自分の心のセンサーが反応しなかったかもしれません。

 

こんなユニークな状況で活動出来たことは、改めて、とても良い経験だったな、と思いました。



これは、私個人の性質の話なので、ほとんどの方にはピンとこない話かもしれません。
また、具体的な内容に触れてないので、よりわかりづらい記事になってしまっています。

端的に言えば、ニュースパーソナリティの経験で、思いもよらない自分の内面に関する発見があった、という話です。

”行動すること”って、自分に色々なことを教えてくれるな、と、改めてしみじみと感じました。


ではでは。

裏・1年間のニュースパーソナリティの活動を振り返る【前編】

私は、2023年2月~2024年1月まで、voicy IT ビジネスニュースのニュースパーソナリティを担当していました。

最後の担当回で、「1年間のニュースパーソナリティの活動を振り返る」話をしたのですが、尺の都合でカットしたり、個人的すぎる内容を入れられなかったので、裏話的な内容を、(忘れないうちに)記事に残していきたいと思います。


とても長くなってしまったので、前後編で分けて記事にします。

 

↓最後の担当月の振り返り(表話)

ayapro.hatenablog.com

 

プレゼンスキルは向上したの?

このブログや放送の中でも触れていますが、私がニュースパーソナリティに応募した一番の理由は、募集要項に「プレゼンスキルの向上に役立つ」的な内容があったからです。
他にも、第7期の任期期間は仕事が落ち着ている時期、など細かい理由もありました。

で、肝心のプレゼンスキルですが……
向上したのか、わかりません(笑)

なぜなら。

この1年、仕事が落ち着いて、内容が少し変わった時期でした。
だからこそ、ニュースパーソナリティにも挑戦出来ました。

しかし、仕事が落ち着くことで、プレゼンをする機会が一気に減り、ほとんどしていません。
なので、どのくらいの影響を受けているか、今はわからないのです……!

今年の4月からは増えるかもしれませんが……。

 

 

プレゼンに苦手意識をもった時期から3年以上経っています。


ニュースパーソナリティの活動以外で取り組んできたことや、プレゼンスキル以外のスキルも上がっているはずなので、仮に以前より上手くできるようになっていても、何がどう作用した、とまでは分からないくらい時間が経ってしまいました。

勿論、ニュースパーソナリティの活動が要因の一つにはなると思いますが、どの程度の相関関係になるかは、もはや、分からないです。



ただ、プレゼンへの苦手意識は、一年前と比べて確実に減っています。
それは、準備に多大なコストがかかるのが、当たり前だと思えるようになったからです。


これまでは、プレゼンのために、どの程度の時間をかけるべきなのかを特に考えないまま、とりあえず締め切りに追われながら準備してきたことがほとんどでした。
おそらく私は、プレゼンにかかる準備の時間や必要な仕込みを、少なく見積もっていました。

 

ニュースパーソナリティの放送は、毎回、準備に時間が非常にかかりました。
自分が想定していた倍の時間と、倍以上の仕込みや準備をして、やっと自分的にギリギリ及第点の放送をすることが出来ました。

私は平均して、毎週木曜日の20時~26時に原稿作成+収録をしていました。
一時期は、TV asahi askのナレーターコースにも通っていました。

この経験を経て、スキル云々以前に、
「プレゼンとは、準備にもっと時間がかかるもの」という意識がなかったコトに気付きました。

自分にとってのプレゼンの準備にかかる最適時間をわかっていなかった。


私が、”プレゼンが上手な方”を思い浮かべた時に思いつくのが、スティーブ・ジョブズ氏です。

封筒からMac book airを取り出した回のプレゼンは、本当に強烈でした。


改めてスティーブ・ジョブズ氏のプレゼンを観ると
 聞き取りやすい声、
 一言一言の滑舌の良さ、
 理解のしやすい間、
 心地の良い緩急……

ナレータースクールで学んだ”基礎”が忠実に実行されていることに気付きました。

スティーブ・ジョブズ氏のプレゼンは、これに加えて、構成力・ひきつける文章力・演出など、他の要素も絡んでいるのですが、
ナレーターとして身に付けるべき最低限のスキルが備わったプレゼンです。



さらに、スティーブ・ジョブズ氏は、5分のプレゼンに2日間もかけていたそうです。


私はスティーブ・ジョブズ氏のレベルのプレゼンをしたいと思っているわけではありません。
プレゼン前に胃が痛くなるような苦手意識を払拭したいと思っていた程度です。

しかし、スティージョブズ氏でさえ準備に2日かけているので、苦手意識がある自分の場合、もっと時間をかけても然るべきかもしれない、と思えるようになりました。


私は、ナレーションの基礎もまだまだですし、応用的な感情を込めて読んだり、演技っぽい振る舞いも上手くできません。

たった一年のニュースパーソナリティの経験でプレゼンが劇的に上手になるほど、私は器用ではありません。

 

なので、プレゼンが上手になりました!という報告は出来ないなのですが
私としては、想定していなかった学びが多く得られて、そちらの方が自分にとって、とても重要だったのかな、と思っています。

想定していなかった学びについては、【後編】の記事にまとめていきたいと思います。

ではでは。

任期最後の2024年1月の放送回を振り返る

2023年2月から始まった
voicy IT ビジネスニュースの第7期パーソナリティの活動が、
2024年1月26日の担当回の放送をもって、
無事に完了しましたー!! 


一度も担当回の放送を落とすことなく、無事に任期を全うできて、達成感を感じてます✨

 

最後の放送回の振り返りの記事を残していきたいと思います。


今月の放送回は、全部まったく想定していなかった放送になりました。

実は、任期最後の1月分の放送は、
「もし原稿作成に時間がかかるようなら、自分の得意な領域の話をピックアップニュースに持ってきてOK」
という話を運営さんにいただいていました。


ピックアップニュースの原稿作成が難しいと感じることが多かった話を、たまたま運営さんとする機会があり、その流れでOKをいただきました。

私は、任期中1回しか放送出来なかったプロジェクトマネジメントの領域の話をしようと思っていました。

↓その”1回”の放送

ayapro.hatenablog.com




仕事に関わる情報は一切公開出来ないので、プロジェクトマネジメントのセオリーとかプロマネ界ではポピュラーなツール(Trello)の話などをするつもりでした。


1月は1回分お休みがあり、担当は3回だったので、事前に3回分の草案を先に作っていました。
しかし、この草案は結局使いませんでした。

1回1回に、事前に用意していた内容より優先してお伝えすべき内容とその理由があったからです。


2024.1.5放送回(第45回)

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2024年1月1日に発生した能登半島地震において犠牲となられた方々に心よりお悔み申し上げるとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

そして被災された地域の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

voicy IT ビジネスニュースでは、1/3まで年末年始の特別放送を実施していたので、通常の放送は1/4からでした。
地震のニュースをどうするか、ピックアップニュースをどうするかは結構悩みました。


私は、阪神・淡路大震災の被災者です。
とても小さい頃だったので、覚えていることは少ない、というか、今はほとんどないです。
高速道路の倒壊など、自分の目で見た気もするし、その後、テレビの映像で見たのを直接見たと思い込んでいるのかさえ、分からないくらいです。

それでも、物心ついた頃から大震災の話に触れる機会が多くて、”震災”は自分の意識のどこかにはあるものでした。

そんな私でしたが、地震、それも歴史的な大震災のニュースをお伝えすることになるとは思ってませんでした。
ITビジネスニュースチャンネルなので、あえて取り扱わないことも出来ます。


ふと、小学生の頃に読んだ『地球が動いた日』という本を思い出しました。
中学受験直前に被災した小学生の実体験の本です。今でも朧気に内容を覚えているくらい、すごく、伝わってくるものがありました。



イレギュラーでも、”今の記録”として残しておくのは大事かもしれない、と思い、地震に寄せた内容で構成にすることにしました。

もし地震が起きてなければ、新NISAを取り上げただろうな、と思っていたので、新NISAのニュース本編を長めにしました。

読み間違いがございました。
ピックアップニュース 4:15頃
 誤)「東京駅周辺で、4つのリンクを~」
 正)「東京駅周辺で、4つのリスクを~」

 

2024.1.19放送回(第47回)

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1/12は担当回がお休みの日で、1/19がセミファイナルの担当回でした。
この収録時には、運営さんから「最終回はニュースパーソナリティの思い出話でもOK」という話をいただいており、自分としては、最後の”ピックアップニュース”を放送する回でした。

ピックアップニュース用のプロマネを解説した草案でも良かったのですが、生成AIに取り組む新団体「ジェナイ」のニュースがあり、AIに関する現時点での法整備について自分なりにまとめてみました。

法学部卒の私らしい内容だと、自分では思っています(笑)

 

2024.1.26放送回(第48回/最終回)

voicy.jp

 

この放送をもって、無事に、任期を完了出来ました!

最後にポケモンとディズニーのニュースが来るとは♪
ポケモンの方は、ポジティブではない内容ですが💦)

放送タイトルも自分で入力するのですが、文字数制限があります。
なので、トップのニュースのタイトルのままではなく、文字数に収まるように編集することがあります。

そこで悩んだのが、「株式会社 ポケモン」の略称。


「株ポケ」という略し方って、どのくらい認知度があるのか……!?

私は、「株ポケ(かぶぽけ)」と聞いたら「株式会社 ポケモン」のことと分かるし、
「株式会社 ポケモン」のことは基本的に「株ポケ(かぶぽけ)」といいます。


ゲームやキャラクターのポケモンは、ポケモン
会社のことを言う時には、「株ポケ(かぶぽけ)」という感じです。

「使っている人は使っている呼称」というのはわかっているのですが、どのくらいポピュラーなのかが不明で。

金曜日の(金)のカッコと並んでしまうのが見づらいな、と思いつつ、
「(株)ポケモン」と、ほぼそのままの名称で編集しました。



そして、私の取り上げた最後のニュースは、汎用人工知能(AGI)の到来をカウントする「AGI終末時計」
最終回でなければ、このニュースを深掘りしていたと思います。

思い出話回でなくても、用意していたプロマネの草案は、使わなかったと思います。
まあ、準備や備えってそういうモンですw

11月とか12月とか、スランプ(?)を感じていた時に、プロマネ月間をするのもアリだったのかもしれない、と思いますが、これも振り返っているから、そう思えるだけですしね。


ピックアップニュースは、ニュースパーソナリティの経験談

文字数的に入れられなかった内容や、個人的すぎるので入れなかった”裏話”など、結構内容が多くなってしまい、最後の最後まで編集に時間がかかりました。
放送で触れれなかった話は、このブログで、別記事でまとめていきたいと思っています。



もし、リスナーさんでこの記事を読んで下さっている方がいたら、改めて、お礼申し上げます。

1年間、ありがとうございました!


ではでは。

2023年12月の放送回を振り返る

★Voicy ITビジネスニュースの第7期パーソナリティという貴重な経験をしているので、その体験を少し書き残していこうと思います。

 

2023年の担当回が、すべて放送完了しました!
任期は、残すところあと1ヶ月。

そんな終盤なのに、今月もまた「難しいな……」と思う一か月でしたw


先月からたまに「ちょっとピックアップニュースの深掘りがしづらいな」と感じることがあったのですが、今月、それが爆発してしまった感じです。

ただ、「原稿が上手く進まない状態でも何とかする」ことが、任期序盤では上手くできなかったけど、今ではだいぶ対応力が付きました。



あくまで個人的な感覚ですが、今回は、ニュースの性質の要因もありそうです。

今年2月にニュースパーソナリティに就任してから、毎月のようにイノベーションのビックニュースが沢山ありました。今までのその状況の方が特殊だったかもしれません。


秋以降、だんだんと新しいイノベーションの後発組のサービスやツールに関するニュースが増えてきたな、感じることが増えました。端的に言えば、色んな会社が大規模言語モデルを使用した生成AIツールを開発しました、みたいなニュースです。
実際はそんなことないかもしれないのですが、「私」という切り口でニュースをまとめようとすると、そんな印象を持ちました。


根幹のイノベーションに関する解説は既にされていたり、最初のイノベーション誕生のタイミングで多くの方が既に知識を得られていたりするので、「同じような話の繰り返しは避けよう!」と思ったのが「最近、なんか難しいな……」と感じるきっかけだったかもしれません。


例えば、ChatGPTに関するニュースだと、サービスの内容自体は常にどんどん進化していてニュースは出てくるのですが、「バージョンアップした内容を深掘りします」というのは、なんか違うな、と感じてしまい。

よほど大きいインパクトのあるニュース(例えば、OpenAIの取締役会の件)があれば、お伝えする情報のイメージは持ちやすいのですが、「そもそもAIって何?」という根本的な部分の内容の放送もチャンネル内ではしているし、今は、どこに着眼点を持ったら良いのかな……と、苦慮していました。


運営さんからは、「どうしてもピックアップニュースの(原稿)作成が難しい場合は、ニュースに関連のない、自分の得意な内容でOK」という話はいただいてます。

また、相談してピックアップニュースをお休みすることも可能です。
実際、他の方の放送で、ピックアップニュースだけがない回もあります。



私も、ニュースに関係ない季節的な話題でピックアップニュースを作ることが、これまでに1回か2回ありました。
ですが、出来るだけ、そういう「奥の手」はギリギリまで使わないようにトライしています。



2023.12.1放送回(第40回)

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■ピックアップニュース
ピックアップニュースにする記事も決まらないし、かなり難航していました。

最終的に、Apple銀座20周年のニュースから、Apple → スティーブ・ジョブズ → ピクサー という広げ方をしてピクサーに関する本の紹介という着地になりました。

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限られた尺で本の内容まで詳しく話すのは難しく、2冊+スティーブ・ジョブズの有名スピーチの情報でまとめました。

ただ、この本が、リスナーさん(世間一般的に)は、初耳なのか、名前だけでも知っているのか、既に読んだことがあるレベルなのか……が検討がつかず、紹介の仕方も難しかったです。

私や私の周りの環境では、”有名な本”です。
そもそも『ピクサー流 創造するちから』の方は、はるか昔、先輩に「勉強になるから読みなさい」と貸してもらって読んだ本でした。
(とても良い本だったので、何度も読み返せるように、その後自分で買いました)

近所の図書館のWEB検索をかけたら2冊とも取り扱いをしている、とあったので、マイナーな本ではないのかな?


 

2023.12.8放送回(第41回)

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■ピックアップニュース

12月1日の放送回で、「上手く進まなかった時用のネタを考えておかないと、まずい」と思って、季節的なネタ(「奥の手」)を事前に考えていました。

途中まで、Googleの生成AIモデル「Gemini」に関する内容でまとめていたのですが、自分で利用したわけでもなく、あまり目新しい情報が出てこなかったので、「奥の手」を使いました。


忘年会シーズンに、おススメの「調整さん」というサービスを紹介しました。
これまた有名すぎるサービスだと思うので、有益な情報になっているのかわからない……という感じでした。

 

 

2023.12.15放送回(第42回)

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■ピックアップニュース
放送内でも話していますが、最近、至る所でカプセルトイ(ガチャポン)を見かけるようになったのは気になっていたので、深掘りしてみました。



2023.12.22放送回(第43回)

voicy.jp

■ピックアップニュース
ダイハツのニュースは水曜日の夜の記事で、私の担当範囲(木曜日の記事)ではなかったのですが、木曜日の放送には入っていなかったこともあり、採用しました。こういう判断は2023.10.27放送回での経験が役に立ちました。

↓ 2023.10.27放送回

ayapro.hatenablog.com


これは、衝撃的なニュースでした……。


2023.12.29放送回(第44回)

voicy.jp

「年末年始は特別放送になります」という案内が運営さんからあり、事前にテーマを考える時間がありました。

ちょうど年末年始に『イーロン・マスク』を読もうと思って買っていたこともあり、イーロン・マスク氏をテーマにしました。


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イーロンのスケールの大きい考え方や行動の軌跡を読んで、不思議と勇気づけられた本でした。
宇宙単位で考えると、自分の悩みがちっぽけに感じるというか(笑)
”こう考えるべき”みたいなシガラミから、少し解放された気分になりました。



そして。
Voisy公式ニュースパーソナリティオーディション2024の告知!
なんだか、感慨深いです……!
私は継続しないので一緒に活動することはないのですが、新しいパーソナリティさんに、このブログに残してきた私の悪戦苦闘の日々の記録が、少しでも役に立てば嬉しいです。



総括

本の紹介が多くなるという、少し独特な2023年最後の放送月でした。



ではでは。

2023年11月の放送回を振り返る

★Voicy ITビジネスニュースの第7期パーソナリティという貴重な経験をしているので、その体験を少し書き残していこうと思います

 

無事に11月の任期を終えて、年内の任期はあと1ヶ月!
任期終了の来年1月末まで、仕事との調整が問題なさそうなことがわかり、安心しています。

任期開始時は、任期前半は(2022年12月末までが怒涛の日々だったので)仕事が忙しくないことは想定していたですが、後半が全く想定できてなかったので、正直不安がありました。
第7期(2022.02~2023.01)のタイミングで活動できたのは、個人的には結構奇跡です。ここ10年で、一番自分の時間がある一年でした。

さて、そんなこんなの11月の放送を振り返ります。

 

2023.11.3放送回(第37回)

voicy.jp

 

■「阪神・阪急・近鉄、2024年内にタッチ決済開始へ--クレカやスマホなどで入場」
このニュースは、駅名を何度も噛んで結構収録に時間がかかりました。
駅名は、発音大丈夫かな、と気になってしまいます。
実は、ここで紹介している鉄道会社のうちの一つを、はるか昔に生活路線として使用していました。(物心つくかどうかくらいな時期ですが)

■ピックアップニュース
深堀りするのが難しくて、結構困っていた回です。
なので、プライベートで知っていた情報を中心に「LinkedIn」をテーマにまとめてみました。

ちなみに、ニュースで言及しているドイツ在住の友人(日本人)のパートナー(スペイン人)が海外で働くことのサポートをしてくれるタイプで(プロとかではなく友人をサポートする感じ)、すごく丁寧なメールをくれたりしました。
けど、その英文を読解するだけも時間がかかり、結局「LinkedIn」に登録することもなく……という感じでした。
私のざっくりの経歴を聞いて(PMPの資格も強いそう?)海外で働いた方が断然給料上がる!と二人とも言ってくれるのですが、英語力が足りないという……。
しかし、「海外で働かないの勿体ない」と言ってくれるのは、なんだか嬉しいです。


2023.11.10放送回(第38回)

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■NTT DATAが 英国Sapphireを買収
聞き返して、致命的なミスに気付きました💦
「SAP」のことを「さっぷ」と読んでしまっています……!
元々SAPを初めて聞いた時に、「さっぷ」と読まれていたので、そう読むのかと勘違いしていたのですが、正しくは「エス・エー・ピー」と読まないといけませんね💦
失礼いたしました……!

 

■ピックアップニュース
これまた、ピックアップニュースの選定が難しかった回です。
フェイクニュースについて「騙されないと思っているヒトほど、騙される」という研究記事があったので、それをテーマにお伝えしようと思ったのですが、「騙されない」と思っている方に何を伝えてもその気持ちを変えるのは難しく……!
心理学を切り口に「誰でも騙されるリスクがある」みたいな話にしてみました。

 

 

11.17は、お休みの週でした。
この8名体制のおかげで、心理的な負担はとても軽減されています!

 

2023.11.24放送回(第39回)

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任期二回目の祝日の収録。
以前は、勝手がわからず上手くいかない点もあったのですが、今回は、自分の担当日より前日の記事から選定したり、柔軟に対応出来ました。


↓前回の祝日収録の様子

ayapro.hatenablog.com

■ピックアップニュース

最近特にですが、脱炭素やカーボンニュートラルのニュースが良く取り上げるので、どこかでまとめておきたいな、という気持ちがあり、「GX」をテーマにしてみました。

GX化のニュースをリサーチしていたのですが、その記事や動画に「そんなことに税金使わないでほしい」「もっと大事なコトがあるだろう!」というコメントを非常に多く見かけたので、なぜ”今”取り組まなくてはいけなくなっているのか、背景をまとめようと思い、歴史を絡めてまとめてみました。
「気候変動枠組み条約」も「京都議定書」も、なんだか懐かしい単語だったので、その懐かしさが今更感なのかな?と個人的に思ったので、その辺もまとめてみました。

総括

今更気付いたのですが。
特にピックアップニュースだと、何度も録りなおしているために、たまに文と文のあいだが非常に不自然な「間」になっていることがあります……

原稿作成しているときは段落分けをしているのですが、録り直す際に、無音の間が少し長めに欲しい時のに、すぐ次のテキストを読み上げてしまっている感じです。

11.24の放送回から、録り直す際は間を気を付けるようにしています。

理想を言えば、一文一文収録しないで、一気に収録できれば、もう少し全体的に聞きやすくなるのですが、さすがにそうすると嚙みすぎて収録時間が足りないので、任期完了までは、録り直し時の間に気を付ける、でいこうと思います!