推しの「推し」は、気になってしまうものです。
以前、社会派ブロガーの「ちきりん」さん推しである記事を書きました↓
ayapro.hatenablog.com
ちきりんさんが、たまにお話される、日記を書き始めた原点。
それは、11歳の頃に読んだ『二十歳の原点』(著・高野悦子)という本だったそうです。
「はたちの原点」ではなく、「にじゅっさいの原点」と読みます。
ちきりんさんは、「人生を変えた一冊」とも仰っているので、
気にならないわけがない、ということで読んでみました。
絶版はしてないようですが
いくつかの書店で探しても見つからず、電子書籍で購入しました。
⇓表紙(スクショ)
感想。
内容に触れる前にまず、文章がおしゃれ過ぎる。
文章だけど、”画”をみているみたいな感じ??
下宿中の大学生でありながら
タバコを吸って、ジャズ喫茶に通う。
そして、思案に暮れる日々。
苦悩を綴っているのに、映画で描かれるような粋で高尚な生活をしているように読めてしまう。
こういうのが、センス、なのだろうか。
例えば、わざとカミソリで指を切ったときの描写。
いまその指先はちょっとだけ痛む。
細い毛細血管が切れて、その血管と入り込んだ空気の不協和音のような痛みである。
こういう文章が、至る所に詰まってます。
内容については……
自己の内面をここまでストレートに表現したヒト(の文章)に初めて出会ったかもしれません。
そもそも、高野さん自身は公表するつもりがなく、ありのまま内面をつづっていただけなのだと思いますが、凄い引き込まれる内容でした。
自分と、とことん向き合った方。
独りであること、未熟であること。
これが私の二十歳の原点である。
心に刻んでおきたい一文。
おそらく、子供の頃に読んでいたらと感じ方が違うので
二十歳を超える前に一度読んでおきたかったな、
と思ってしまいました。
住んだことはないのですが
私は京都で過ごした時間がそこそこあって、
特に、京都駅周辺から四条のあたりまでは、結構詳しいです。
知っている地名や名前がポツポツ出てくると、親近感を覚える。
直近で京都に行ったのは、2022年年末でした。
文学部ではないのですが、立命館大学の近くも散歩してました。
金閣寺から、
龍安寺まで歩いていたのですが、
その途中で、立命館大キャンパスの近くを通ります。
キャンパスの写真は撮ってなかったのですが
向かいにある京都府立 堂本印象美術館の写真は撮ってました。(年末年初の休館中でした)
ネット検索すると、
『二十歳の原点』と高野さんの人生を
丁寧に紐解いてまとめているサイトがヒットするのですが
このサイトも、すごく面白かったです。
(リンクを貼って良いかわからないので、気になる方はWikipediaなどを見てみてください)
「自分の原点って、なんだろう」と考えさせられるでした。
ではでは。