だが、誠実である。

元テレ東プロデューサーの佐久間さんの
『佐久間宣行のずるい仕事術』、読了。

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個人的に、とても気に入った本でした。
定期的に読み返したいので保管用本棚行き。
佐久間さんと、仕事についてお喋りしているをしている感覚になれた。

今やオールナイトニッポンのパーソナリティまでされている佐久間さんだけど
TV番組『ゴットタン』で佐久間さんを知った方が多いのかな。

私自身は『ゴットタン』に関しては、
友達が「好きな番組」というので聞いたことがあった程度で、
(一回観たりもしたけど、あまり好みでなかった)
私がそのプロデューサーの佐久間さんを知ったのはだいぶあと。
今から1~2年ほど前です。


経緯も、ちょっと変化球。

始まりは欅坂46で、
 その後、日向坂46 → オー → 佐久間さん
という流れで興味を持ちました。
(佐久間さんに巡り会うまで6~7年ほど)


前置きが長くなりましたが、本の感想。

『ずるい仕事術』というタイトルですが
佐久間さん自身は、とっっても誠実な仕事をされる方だな、と思います。
本から誠実なお人柄が伝わってきました。

気に入ったページがたっぷり。

第1章 仕事術編
第2章 人間関係編
第3章 チーム編
第4章 マネジメント編
第5章 企画術編
第6章 メンタル編


特に、第1章と第2章の内容が好きでした。

いくつか抜粋。

「雑務」こそチャンスに変える

小さな仕事でも、だれかが必ず見ていてくれる。
だれかが評価してくれる。

佐久間さんがAD1年目のエピソード。
誰がやっても変わらない歯車のような退屈な仕事ばかりで腐っていたとき、
”ある仕事”をきっかけに仕事が面白くなった経験からの考え。

こういう考えの話は聞いたことはあったし、若手の頃は自分もそう信じていたのですが
ここ数年は、すべてのことに全力で応えていたら
搾取されまくっていないか?と負のループにはまり、
疲弊した経験もあって、この言葉が自分のアタマから消えていました。

「私たちは所詮歯車」と同僚と愚痴ったりしたこともありました。

けど、
どんな「雑務」も「自分のアウトプット」にすることに面白さを見出して
どんな仕事も楽しめるヒトになっていきたい、と
若手の頃の想いが蘇ってきました。


「すぐやる人」が結局残る

この節の中に、すごく響いた一文がありました。



仕事は全部、縁から始まる。


会社員で、現在は特に副業もしてない私ですが(チャレンジしたい気持ちはある)
すごーくわかる。
真理に近い物事ほど、短く表現することが出来るのかもしれない。



「他人の成否」を予想する

仕事で成長したかったら、「正しい努力」をしないといけない。
「正しい努力」をするには、まず、ひとつひとつの仕事に対して「こうじゃないか」と仮説を立てて、頭の中でそれを組み立てるクセをつけるのがおすすめだ

仮説思考は、自分でもよく行ってます。
けど、私のやり方に+αの方法で佐久間さんが取り組まれていたので
参考になりました。

既に自分の引き出しの中にもある考え方でも
表現の仕方や、根本的な考えに少しの違いがあるので
人の考えに触れるって、どんな内容でも勉強になるな、と思いました。
(例えば、本書の中では「仮説思考」という単語は出てきません)



コミュニケーションは
「最短距離」より「平らな道」


正論をまっすぐ吐くと、たいていは嫌われる。

ちょうどこの本を読んだとき、
自分の中で「正論は言わないマインド」が生まれていた時だったので
すごくタイムリーでした。

それまで、正論がどうとか考えたことなかったのですが
話し方や聞き方の本で触れてから、
急に”正論”について意識するようになりました。

正論の線引きの判断や
言いたくないけど言わなきゃいけないことの対処など
まだまだこのマインドは育成中ですが
佐久間さんのスタンスは、とても参考になりました。



ほかにも、

人を責めずに「仕組み」を変える
期限を区切れば「無敵」になれる
悩みは「因数分解」で考える

などなど、読んでいるだけでポジティブになれる内容盛りだくさん。

「ずるい」どころかか
自分に誠実な仕事術だな、と思います。

ではでは。