私は、2023年2月~2024年1月まで、voicy IT ビジネスニュースのニュースパーソナリティを担当していました。
最後の担当回で、「1年間のニュースパーソナリティの活動を振り返る」話をしたのですが、尺の都合でカットしたり、個人的すぎる内容を入れられなかったので、裏話的な内容を、(忘れないうちに)まとめていきたいと思います。
とても長くなってしまったので、前後編で分けて記事にします。
↓前編
今回の記事では、想定していなかった学びを得たことについてです。
抽象的な内容なので、少しわかりづらいです💦
自分への理解が深まった
もう少し嚙み砕くと、自分の内面への解像度が上がった話です。
そして、頑張らなきゃと思うことではなく、頑張りたいと思うことに取り組みたいと思うようになりました。
まず、気付きのきっかけになったことから。
ニュースパーソナリティの活動は、原則無報酬です。
(番組に収益が発生した場合は、報酬が発生する場合もある、という規定なので、「原則」と付けてます)
これから先、報酬制になる可能性もあるのかもしれませんが、私の活動した第7期と、次の第8期は少なくとも原則無報酬です。
私は報酬目当てでの応募ではなかったので、それは全く問題ではないのですが、無報酬の活動だからこそわかった、自分的な発見があったのです。
私は、仕事の場合、”お金”という明確な報酬が得られるので、嫌なことやツライことがあっても、
「嫌なことを我慢するからお金をもらっている。我慢するのも仕事のうち」
と無意識にバイアスをかけてしまいます。
プライベートだと、面倒なことも嫌なことも、ある程度は仕方ないです。(きっと、それが人生。)
しかし、ワーカホリックで仕事マインドが染みついてしまった自分。
嫌なことやツライことを出来るだけ知覚しないように、無意識下で、無理に考え方を矯正するところがありました。
そんな状態だった私が取り組んだ今回のニュースパーソナリティの活動は、仕事のような責任感をもって取り組みながらも、仕事ではありません。
プレゼンスキル向上が目的でしたが、リスナーさん(利用者さん)にはそんな個人的な都合は関係ないので、ニュースパーソナリティとして、自分として及第点の最低限のクオリティを出せるように、頑張りました。
対価はないけど、アウトプットとしては仕事レベルのクオリティを目指していた、という感じです。
(奮闘の日々は、このブログの「voicy」カテゴリーに残しています)
ただ、活動の中で、違和感を感じることが、たまーにありました。
そして、結構モヤモヤが溜まった時、考察してみたら、自分的な発見がありました。
「あ。私は、こういうことに対して、ネガティブな反応をするタイプだったんだ」と。
ネガティブな反応とは、”我慢している”という感覚です。
仕事時は、無意識にバイアスが機能するので、自分の中にあるネガティブな反応が矯正されて、ネガティブなことを無理に受け入れる受容体が働いてました。
結果、すべてのことに”頑張らなきゃ”という気持ちを持つことが前提になっていました。
しかし、ニュースパーソナリティの活動では、自分が頑張りたいと思うことと頑張らなきゃと思うことが違うことに気付きました。
一時は、「仕事だったら(我慢)出来るかもしれないのに」と思ったり、全てを頑張れない自分に落ち込んだりもしました。
けど、そのうち、そんな自分を受け入れられるようになりました。
そして、自分がネガティブな反応をしてしまう対象に、無理に迎合しないことにしました。
私には全てを受け入れられるキャパはない、という当たり前のことを、感覚として理解しました。
「嫌だな」といったネガティブな自分の反応も尊重してあげるようになりました。
つまり、自分の内面のキャパシティーを少しずつ知っていきました。
勿論、人に迷惑を掛けたり、傷つけるようなことはしてはいけないですが、自分のキャパシティーの範囲での行動をしたい、と思うようになりました。
頑張らなきゃ、ではなく、頑張りたいと思うことをしたい、と。
仕事だと、求められるキャパシティーに適合するように頑張るし、仕事とはそういうモノだと思っています。
しかし、ニュースパーソナリティの活動を通じて、少なくとも今の自分にとっては、頑張りたいと思うことを頑張ることの方が心身共に豊かになれる、思いました。
今の仕事についても、色々と考えるきっかけになりました。
誤解がありそうな表現なのですが、今の仕事を辞めたいと思っているワケではないです(笑)
ここまで内面を深掘れるまで行動(活動)が継続出来たのは、
voicy IT ビジネスニュースという”舞台”があったからだと思います。
”舞台”がなければ、発見に至るまでの継続は出来なかったと思います。
報酬があったら、”仕事”になってしまって、バイアスが機能して、自分の心のセンサーが反応しなかったかもしれません。
こんなユニークな状況で活動出来たことは、改めて、とても良い経験だったな、と思いました。
これは、私個人の性質の話なので、ほとんどの方にはピンとこない話かもしれません。
また、具体的な内容に触れてないので、よりわかりづらい記事になってしまっています。
端的に言えば、ニュースパーソナリティの経験で、思いもよらない自分の内面に関する発見があった、という話です。
”行動すること”って、自分に色々なことを教えてくれるな、と、改めてしみじみと感じました。
ではでは。