「ちきりん」推し

社会派ブロガーの「ちきりん」さん。
憧れだったり、考え方が好きだったり、結局のところ、私の”推し作家”なんだと思う。

 

「ちきりん」さんとの出会い

以前、私のバイブル的な本『生産性』について記事を書きました。


ある時、『生産性』の作者の方と瓜二つな思考の方の本に出会いました。
それが「ちきりん」さん。

『自分の時間を取り戻そう』は、
『生産性』の内容をよりわかりやすく、身近な話題で生産性の重要性を説明しています。

この本を読んで、「幸せの生産性が高いこと」という自分の行動の価値判断ができました。

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「ちきりん」というお名前はペンネーム。
プロフィールに関しては「関西出身。証券会社→アメリカ大学院留学→外資系企業勤務」くらいで、詳しいことは不明です。

ちきりんさんの正体は!?という野暮な話は、触れません。

また、社会派ブロガーという肩書で活動されてますが
出会いが本だったので、私にとっては作家という印象の方が強いです。


ちきりんさんの本の魅力

ちきりん4部作として
 『自分の時間を取り戻そう』
 『自分のアタマで考えよう』
 『マーケット感覚を身につけよう』
 『自分の意見で生きていこう』
という本を出版されてます。

他にも書籍は出版されてますが
この4部作は全部、本でも電子書籍でも買うほどの”ファン”です。

ちきりん4部作を読めば「ちきりんさんが会社の先輩だったら、こんな事を教えてもらえたんだろうな」と
仮想メンターになってもらえる体験が出来ます。
(超一流企業の方なので、実際の切り口はもっと難しく厳しいと思いますが、本質的なところは変わらないのかな、と)

ちきりんさんの本の魅力は、
普遍的で本質的な内容が書かれていることかな、と思います。


高校時代、私は現代文の教科書に載っていた、
夏目漱石現代日本の開化』という文章に非常に驚きました。
(現在の教科書にも収録されているかな……?)

途中まで、夏目漱石が書いた文章だと気付いてなくて、
「今を生きる人が、今を生きる人向けに書いた文章」だと思っていたからです。

「うんうん。”現代文”だワ~」
なんて思っていたら、100年前の文章だったのです。

しかも、『現在日本の開化』は元々本じゃなくて、講演会でのお話を文字起こしされた内容ということで、更にビックリしました。

ああ、だから夏目漱石ってすごいんだ。
千円紙幣の肖像になるのも納得、という感じでした。

当時の私は
坊っちゃん』『こゝろ』『三四郎』ではなく
『現在日本の開化』で、一番、夏目漱石の凄さを感じました。

10年以上前ですが、
受験勉強の内容はサッパリ頭に残ってませんが
こういう授業の内容は、記憶にすごく残っていたりするんですよね。


ちきりんさんの文章も、似たところがあります。

「予言書!?」
「え!今書いたんじゃないの!?」
と思うくらい、いつ読んでも、すごくためになります。

『自分の時間を取り戻そう』も初版は2016年ですが
AIの勢いが出てきた現在(2023年)に書かれたと言われても全く違和感ないです。

「時間が経っても内容が色あせないもの」は、
普遍的で本質的な、なんだか「ホンモノ」のような感じがして、私は好きなんです。


ちきりんさんは、
2022年1月に出版された『自分の意見で生きていこう』を最後に、執筆活動はお休みされるそうです。(お休み、というかご本人的には引退なのかもしれません)

「伝えようと思ったことは4部作に込めた」とおっしゃってましたが
仮想メンターが完成するくらい(?)、ほんとにタメになる本です。

私はこれからも、何かにつまづいた時には本を読み返しては、
ずっと「ちきりん推し」であり続けるんだろうな、と思います。


ではでは。